果実酒づくり初心者のためのQ&A
SNS映えするかわいい瓶で作りたい!
でも、分量がよくわからない。
生活雑貨店などで好みの瓶を選びましょう。
その際は、密閉できるガラス製容器がおすすめです(プラスチック製の容器は空気を通してしまうので、長期保存には不向きです)。
各レシピの分量を参考に保存容器の容量から、お酒・果実・氷砂糖の使用量を逆算できます。
例①:750ml瓶でウメ酒を作る場合
お酒は容器の1/2以下→350ml
青ウメはお酒の量の50~60%→180g
氷砂糖は青ウメの半分程度→90g
例②:500ml瓶でブルーベリー酒を作る場合
お酒は容器の1/2以下→200ml
ブルーベリーはお酒の量の30~40%→70g
氷砂糖はブルーベリーの40~50%→30g
保存容器ってどうやって洗うの?
ふたやパッキンなど、パーツが取れるものは全て取り外します。
ビン、ふた、金具、パッキンなど全て食器用洗剤を使ってよく洗い、洗った後は、布巾などの上に逆さにして置きよく乾かします。
保存容器は消毒するの?
漬ける直前に消毒をした方がカビ発生など失敗のリスクが少なくなります。
初めての方におススメなのは、お酒を使う方法です。
漬け込み用に準備したお酒(分量外)を保存容器に少量入れて蓋をし、全体に行き渡るようによく振ります。消毒に使ったお酒は捨てましょう。
どうして果実と氷砂糖を交互に入れるの?
果実のエキス分を効率よく抽出するためです。
面倒な人は、果実を先に入れ、氷砂糖で蓋を被せるようにしても良いでしょう。
お酒って何でもいいの?
ベースとなるお酒を自分の好みで選べるのも、手作り果実酒の魅力のひとつです。
ただし、アルコール分に関しては注意が必要です。
アルコール分20%以上のお酒を使ってください。20%未満のお酒を使うと酒税法違反となります。
エキス分を効率的に抽出するため、また果実から出る水分でアルコール分が低くなりますので、雑菌の繁殖を防いで長期保存するためにも35%以上のお酒がおすすめです。
タイプ別におススメのお酒は?
初めて漬ける人、果実の風味を活かしたい人には、クセのない35%ホワイトリカー(焼酎)かウォッカがおすすめです。
果実酒作りに慣れてきたら、コクのある味わいのブランデータイプの果実酒にチャレンジしてみましょう。他にも、南国系の果実を泡盛やラムで漬け込んだり、スモーキーな香りと相性が良い果実をウイスキーで漬け込むなど、楽しさは無限大です。
漬け込む素材は何でもいいの?
米、麦、あわ他の穀物、ぶどう、山ぶどうなどを漬け込むことは酒税法により禁止されています。
詳細は、国税庁Webサイト お酒についてのQ&A【自家醸造】をご参照ください。
果実は取り出さないとダメ?
果実からエキスが十分に出た後は、取り出した方が良いでしょう。漬けっ放しにすると果実が崩れてお酒が濁ったり、果実が表面に浮かびあがり、空気と接触している部分から雑菌繁殖のリスクが高くなります。
保存のコツは?
自宅に適当な冷暗所がない…。
レシピには「冷暗所」に保存とありますが、ご自宅に適当な場所がない、という方も多いと思います。
そんな時は、直射日光を防げる場所であれば常温でも問題ありません。また冷蔵庫で保存すると、温度が低すぎるためうまく熟成できません。
漬けた果実の種類・お酒・日付を書いたラベルを貼っておくと、果実を取り出すタイミングや熟成期間が把握しやすくなりとても便利です!