ページ内を移動するためのリンクです

ここから本文です

第6回 お酌は心と心のコミュニケーション 互いの心を通わせる日本のたしなみ

日本酒のお酌は、相手との距離が縮まるコミュニケーション。
心のこもったお酌で、さらにおいしい一杯となるでしょう。

ザ◎酒道!お酌の仕方をマスターしよう。

  • 注ぎ方
  • 受け方
  • マナー違反

注ぎ手

相手の酒が、盃の3分の1以下になったら、お酒をすすめます。徳利を右手で持ち、左手を下に添えて、盃の8分目を目安にしてお酌をします。酒器同士が触れ合わないように心がけましょう。

ちょっと待って!

気をつけて「逆手注ぎ」

右手で徳利を持ち、右側の人に注ごうとするときに、よく見られるのが、手のひらを上にして注ぐ「逆手注ぎ」。無作法となるので、注意しましょう。

注ぎ手

盃は、テーブルに置いたままにせず、必ず手に持ってお酌を受けます。盃の胴体部分を右手の親指と人差し指で持ち、左手の指先を軽く底に添えましょう。男性は、片手でもよいとされています。お酒を注いでもらったら、ひと口飲んでから置きましょう。

6つのマナー違反

  • 置いてある盃に勝手に注ぐ

    必ず声をかけてから、注ぎましょう。

  • 盃いっぱいに注ぐ

    飲みにくく、こぼしてしまうことにもなります。

  • のぞき徳利

    徳利をのぞいて残量を確かめるのは、美しくありません。

  • 振り徳利

    徳利を振って残量を確かめるのは、美しくない動作であり、燗酒の場合は温度を冷ましてしまいます。

  • あわせ徳利

    残っているお酒を、1つの徳利にまとめるのは、温度や味に影響します。

  • 倒し徳利

    空の徳利を倒しておくのは、徳利が転がったり、テーブルを汚してしまうのでやめましょう。

お酌は、“差しつ、差されつ”の日本酒ならではのコミュニケーション。お酒と会話を楽しみながら、周囲を気遣うことも大切ですね。

▼関連するページ

オエノン劇場 2.居酒屋編「お酌のマナーは出来る大人の心遣い」の巻