トップメッセージ

株主および投資家の皆様方におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。また、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼を申し上げます。
さて、当社グループは、グループ企業理念の下、発酵技術等を核とする「バイオテクノロジー」をベースとした事業を展開しております。その中で、お客様に「安心」「安全」をお届けすることを第一に考え、普遍の概念である「顧客志向」と「収益志向」を追求しております。さらに、「将来価値の共創」を通じて、経営品質の向上、ひいてはグループ企業価値の最大化を図ることを経営の基本として事業活動に取り組んでおります。
2020年度は、「中期経営計画2023」の2年目として、掲げた戦略を各セグメントにおいて確実に実行することで、成長を実現してまいります。また、引き続き、三現主義(現場・現実・現物)の実践により当社グループの能動的革新を実現し、変化する厳しい経営環境に対しては「迅速な判断」「素早い行動」「素直な反省」の3原則をサイクルとして継続することで、スピード感のある経営を実践してまいります。
コア事業である酒類事業においては、「顧客起点の発想」で引き続き焼酎の強化に徹底的に取り組み、とくに人気商品である「博多の華」「すごむぎ」「すごいも」「ビッグマン」などのさらなる販売拡大を計画しています。
北海道売上No.1甲類焼酎「ビッグマン」では、イメージキャラクターとしてラグビーのリーチ マイケル選手を引き続き起用し、ラグビー人気の定着とともに基軸商品としてさらなる拡売と浸透につなげる施策を展開しつつ、近年、急速に高まっている“家飲み”需要を喚起する施策にも取り組んでまいります。チューハイにおいては「NIPPON PREMIUM」のさらなるラインアップ拡充にも取り組むなど、当社グループの強みや特長を前面に打ち出していくことで、市場での存在感をさらに高めたいと考えています。
そして、増強した清水工場のアルコール蒸留設備の本稼働によって、供給量が倍増する販売用アルコールについても、堅調な成長が期待できる状況です。
酵素医薬品事業においては、主力の乳糖分解酵素(ラクターゼ)のさらなる売上拡大を目指すほか、生産支援ビジネスの拡大に向け、当社グループの発酵技術、発酵設備を評価いただける食品・飲料メーカーや機能性素材メーカーとの取組みを強化し、積極的な事業展開を図ってまいります。
当社は創立100周年を迎える2024年に向けて「長期ビジョン100」及びその実現に向けた「中期経営計画2023」を策定しております。2023年度に売上高900億円、経常利益30億円、売上高経常利益率3.3%、1株当たり配当金10円、ROE9%以上の目標を掲げ、当社グループの企業価値向上に向けた経営を邁進してまいります。
皆様には、引き続き変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2020年3月
オエノンホールディングス株式会社
代表取締役社長 西永 裕司
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