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ニュースリリース

世界初!高粘性糸状菌培養に対応したハイブリッド型シングルユースバイオリアクター※の開発に貢献

コスト削減達成により、微生物培養への新規参入のハードルを大きく下げる

2023年10月25日

 オエノングループの合同酒精株式会社(代表取締役社長:西永裕司 本社:東京都墨田区、以下同社)は、佐竹マルチミクス株式会社(代表取締役社長:西岡光利 本社:埼玉県戸田市)および国立大学法人東北大学(東北大学総長:大野英男 所在地:宮城県仙台市)と共同で進める、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクト「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発(以下、本プロジェクト)」における、省エネルギーかつ低コストで効率よく高粘性糸状菌培養に対応する「ハイブリッド型シングルユースバイオリアクター」の製品化に向けた、培養難度が高い糸状菌培養の生産性評価において大きく貢献しました。

 本プロジェクトでは、特に培養難度が高い高粘性糸状菌を用いたタンパク質高生産技術と、その糸状菌を高効率に培養可能なリアクターの開発に取り組みました。
糸状菌はタンパク質の生産能力に優れるとされており、産業用酵素などの生産に幅広く活用されています。しかし、糸状菌の成長が進むにつれ、培養液粘度の上昇と培養槽内の均一な撹拌が困難となることにより、糸状菌の物質生産に最適な環境を維持できず、生産性が低下することが課題となっています。

 今回、同社は、同社の糸状菌培養における経験と知見をもとに、スチーム殺菌を必要としないシングルユース槽の運用を担当し、高粘性糸状菌の高生産培養が可能であること、シングルユース槽の機能性を実証し、「ハイブリッド型高効率シングルユースバイオリアクター」の開発に大きく貢献しました。

 今後も同社は、NEDOの「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」を通じ、新たなバイオ資源の拡充や分離・精製、回収等を含む工業化に向けたバイオ生産プロセスの開発、および生産プロセス条件と育種の関連付けが可能となる統合解析システムの開発に貢献していきます。更に、これらの技術によって実生産への橋渡しを効果的に行うバイオファウンドリ基盤の整備、バイオ由来製品の社会実装の加速とバイオエコノミーの活性化を目指しています。

※ 培養槽および付帯配管のみ使い捨てのシングルユースとし、その他の撹拌軸、タービン/インペラ(撹拌翼)、他通気デバイスなどをリユースのステンレス製としたハイブリッド型シングルユースリアクターで、スチーム滅菌(SIP)を不要としています。通常、微生物細胞の培養では、動物細胞に比べて高動力での撹拌が必要とされるため、耐久性の低いシングルユースリアクターの使用は不向きであるとされてきました。しかし、本リアクターでは、従来よりも低動力で微生物生産の培養が可能となったことから、培養液が触れる滅菌が必要な部分にのみシングルユース化を施し、それ以外はステンレス製のリユース型とするハイブリッド構造を採用することによって、滅菌行程の簡略化・低コスト化を実現しながら、同時に微生物培養の中でも特に高い撹拌動力を要求される高粘性糸状菌にも適用可能な耐久性を両立させました。

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