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組織培養用酵素(プロテアーゼ)

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自然界より分離選択したバチルス属の菌株の培養液より精製したプロテアーゼであり、組織培養用酵素としてご使用いただけます。

特長

  • 血清中のたん白質による酵素活性の阻害がほぼ起こらないため、血清を含む通常の培地中で酵素作用を行うことができます。
  • 血清含有培地では細胞の生存性にほとんど影響しません。
  • 作用条件が比較的広いため、酵素濃度、処理時間およびpHが若干ずれていても活性が低下することなく十分に作用し、細胞の破壊も起こりません。
  • 37℃の保温で長時間活性が持続しますので、本酵素を培地に添加することで容易に動物細胞の浮遊培養ができます。
  • 微生物起源の酵素であるため、mycoplasmaの混入のおそれがありません。
  • 上皮細胞ではCa2+存在下で分散させない傾向にあり、線維芽細胞ではよく分散させるため、細胞の分別に利用できます。

用途

  • 濃度
    100~2,000PU/ml
  • 時間
    30分~数日
  • 温度
    常温~37℃
  • pH
    6.5~9.0