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第7回 日本酒の「米」の巻 ~ 日本酒は「米」から造られるお酒!これぞニッポンの酒! ~

日本酒は日本人の主食と同じ「米」から造られることからお酒の中では一番なじみのある身近な存在といえるのではないでしょうか。日本酒の原料の「米」に注目してみましょう。

日本酒造りの良し悪しに大きく影響する、原料の米。食べておいしい米が日本酒に適しているとは限りません。酒造り用に栽培される米は酒米と呼ばれ、一般に食べられる食用米とは違った“酒造りに適した性質”を持っています。酒米の中でも、特に酒造りに適している米は「酒造好適米」と呼ばれるいわば“酒米のエリート”。その土地に根付いた品種や、幻の酒米を復活させたもの、新しい品種もたくさん開発され、品質の高いさまざまな「酒造好適米」があるのです。

  • 主な酒造好適米の特長(食用米との違い)
  • 代表的な「酒造好適米」

主な酒造好適米の特長(食用米との違い)

粒が大きい

大粒でしっかりとしたものが、酒造りに適しています。それゆえに、稲穂も高く、倒れやすいなどの栽培のむずかしさも。

酒造好適米「神力しんりき」▶︎

酒造好適米「神力しんりき」▼

粒が大きい

米の中心部の心白が大きい

心白とは、米の中心にある白く不透明な箇所。心白が大きいと、麹菌が生育しやすい、吸水性がよい、アルコール発酵がバランスよく進みやすいなどの性質を持っています。

米の中心部の心白が大きい

粘り気が少ない

「酒造好適米」は粘り気が少ないことで、外が硬く中が軟らかい“外硬内軟がいこうないなん”と呼ばれる、酒造りに最適な状態になりやすいのです。

粘り気が少ない

代表的な「酒造好適米」

山田錦 -やまだにしき-

酒米の王様と称され、大吟醸酒などの高級な酒にも多く使用されています。
主な産地は兵庫県。

▼ 「山田錦」を使ったお酒

五百万石 -ごひゃくまんごく-

山田錦と並び、酒米の2大トップとして優れた特性を持っています。
主な産地は新潟県。

美山錦 -みやまにしき-

淡麗ですっきりとした酒質になりやすいといわれています。
耐冷性にすぐれているため、主な産地は長野県、秋田県など比較的冷涼な地域で多く栽培されています。

▼ 「美山錦」を使ったお酒

その他、日本全国で、その土地に合ったさまざまな「酒造好適米」が栽培されています。

彗星 -すいせい-

▼ 「彗星」を使ったお酒

吟風 -ぎんぷう-

▼ 「吟風」を使ったお酒

きたしずく

▼ 「きたしずく」を使ったお酒

秋田酒こまち

▼ 「秋田酒こまち」を使ったお酒

日本酒の命ともいえる「米」。
「米」を知ると、
日本酒を選ぶ楽しみが
さらに広がるかもしれませんね!

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